定例行事のほかに本会の特長として下記のような部会・研究会・勉強会などがあり、講演、セミナ-、見学、共同研究など自由に多彩な活動を行っています。ワークショップは粉体工学に関する新しいトピックスについて自由に幅広く研究・討論できる会です。
活動中のワークショップ
-
医薬品共結晶の晶析モニタリングおよび粒子設計WS(2020年度~)
世話人 深水 啓朗(明治薬科大学)近年,医薬品原薬の結晶形態として共結晶が注目されている.共結晶とは,化学量論比を有する複数成分からなる分子結晶で,非共有結合(水素結合等の弱い分子間力)で結合し,すべての構成成分が室温条件下で固体であるものと定義されている.現状,公表されている知見のほとんどは新規な共結晶の探索およびキャラクタリゼーション,あるいはラボスケールでの晶析や粒子設計である.製薬企業でも水面下で検討が進んでいるため,共結晶を原薬とする粒子設計,製剤設計および工業化検討などの実情には潜在的な需要があると考えられる.
そこで本ワークショップでは,共結晶原薬の製剤化をキーワードに,実際の医薬品開発分野における新しい粒子設計と粉体プロセスならびに制御技術の開発を目的とする.医薬品の製造工程に関する研究は,薬学と化学工学の境界領域であり分野横断的な学際的研究が必要となる.製薬を専門とする研究者を中心に,食品など粉体を取り扱う他分野の研究者および技術者に参加いただき,分野を超えた情報交換を行う.具体的な活動としては,秋期研究発表会前後に講演会を開催する.本ワークショップで提案された有用なテーマに対しては,さらに関連する研究者の参加を募り,新研究会へと発展させていきたい. -
電池製造プロセスに関するWS(2023年度~)
世話人 仲村 英也(大阪公立大学)二次電池を中心とした電池材料は粒子状物質であることから,高性能電池の製造には無機材料化学の分野で盛んな材料科学的検討だけでなく,粉体操作技術の検討も必要である。特に次世代蓄電池の有力候補である全固体電池は構成材料が全て粉体であり、その製造においては粉体操作が重要となるので,産業界からの粉体技術シーズに対する期待がより高まっている。そこで,電池製造プロセスをキーワードとして,粒子の材料科学的研究から電池製造粉体プロセスの要素技術の研究までの最新の成果について情報交換し,学会会員に技術シーズを提供するワークショップの設置を申請する。具体的な活動としては,講演会の他,粉体工業展等でのシンポジウム開催を予定している。本ワークショップで提案された有用なテーマに対しては,さらに関連する研究者の参加を募り,新研究会へと発展させていきたい.
活動を終了したワークショップ
-
芸術と粉体工学に関するWS(2019~2022年度)
世話人 内藤 牧男(大阪大学) -
粉体工学と人工知能の融合研究に関するWS(2019~2021年度)
世話人 酒井 幹夫(東京大学) -
省エネルギーに貢献する粒子設計・粉体プロセスの薬工連携WS(2019~2020年度)
世話人 田原 耕平(岐阜薬科大学) -
不均質構造の利用と制御に関するWS(2018~2022年度)
世話人 多々見 純一(横浜国立大学) -
界面特性を利用した粒子設計とプロセス開発に関するWS(2017~2018年度)
世話人 高井 千加(名古屋工業大学) -
機能性ナノ・マイクロ粒子の設計とプロセス制御に関するWS(2015~2016年度)
世話人 尾関 哲也(名古屋市立大学) -
粉体界面における高温反応のメカニズム解明とモデリングWS(2013~2018年度)
世話人 丹野 賢二(電力中央研究所) -
粒子の流動化・分散を利用した粉体製品開発に関するWS(2013~2014年度)
世話人 立元 雄治(静岡大学) -
ナノ粒子と細胞の相互作用に関するWS(2011~2014年度)
世話人 新戸 浩幸(京都大学) -
機能性粒子の応用・ハンドリングに関するWS(2011~2014年度)
世話人 飯村 健次(兵庫県立大学)