固体粒子の集合体である粉体は、通常の固体には見られない特異な特性を示すことが知られており、各種材料、環境・資源、エネルギー、食品、医薬などの多様な分野で利用されています.一方で、2015年の国連サミットで採択されたSustainable Development Goals(SDGs、持続可能な開発目標)には、2030年までに達成すべき17の目標が掲げられており、粉体の関わる各分野で取り組みが行われています.このようなSDGsを達成するためには、粉体工学の果たす役割は大きく、その本質的な理解と制御が必要であり、活発な研究と議論がなされています.特に、大きな界面を有する粉体では、外部環境と相互作用する界面に関する知見は、適確な粉体の利用、延いてはSDGsの効果的な達成に不可欠です.そこで,第60回夏期シンポジウムでは,「持続可能な開発目標に資する界面科学と粉体工学」と題したテーマで,粉体プロセスおよび材料中の界面のオペランド観測を含む評価、デザイン、及び、制御のためのプロセスを中心に、SDGsに寄与する粉体工学に関わる幅広い議論を実施したいと考えています.今回は,本学会主催の国際会議”The 8th International Conference on the Characterization and Control of Interfaces for High Quality Advanced Material (ICCCI2025)”と連携して開催し,多岐にわたる分野で活躍する研究者・技術者が一同に会し,密に情報交換することによって,SDGsをキーワードにした粉体工学の新しい展開を期待すると共に,理解の深化を目指したいと考えています.
本シンポジウムの発表は,ICCCI2025のセッション“Session A: Interface Science and Powder Technology for Sustainable Development Goals (60th Summer Symposium on Powder Technology)” において行われます.多数の発表申込をお待ちしております.
オーガナイザー:佐藤根 大士(兵庫県立大学),飯村 健次(兵庫県立大学),野村 俊之(大阪公立大学),多々 見純一(横浜国立大学)
2025年
7月8日(火)~11日(金)
〒403-0017 山梨県富士吉田市新西原5-6-1
内容 | ICCCI2025 HP https://ceramics.ynu.ac.jp/iccci2025/index.html |
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共催 | 粉体グリーンプロセス研究会 |
参加申込
参加費 |
登録はICCCI2025のホームページで行ってください.クレジットで支払う場合,クレジット専用サイトに入り,手続きを行ってください.クレジット決済が終了した時点で登録は完了になります.
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講演申込
講演申込方法 |
ICCCI2025 のWebsite から要旨のテンプレートをダウンロードし,400 単語以内(図なし)でご記入ください.ICCCI2025の講演登録ホームページWebsite: http://ceramics.ynu.ac.jp/iccci2025/registration.html より講演の登録とともに要旨を提出してください.なお,夏期シンポジウムへの講演登録の場合には,登録ページのセッション選択画面にてSession A を選択して下さい.発表形態は,対面でのオーラルならびにポスター発表があり,選択可能です.また, ICCCI2025の若手研究者の発表を対象としたPoster Awardの表彰も行う予定であり,夏期シンポジウムの発表もその対象になります. 講演申込締切:2025 年2月7日(金) |
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特集号への投稿 |
粉体工学会誌(夏期シンポジウム特集号,日本語)への投稿を希望される場合は,講演登録の際に学会誌特集号への投稿を選択してください.投稿上の注意は,粉体工学会のホームページ(https://www.sptj.jp/)の「粉体工学会誌」サイトから,「投稿規定」および「投稿の手引き」をご覧いただき,執筆をしてください.論文の送り先は,粉体工学会和文誌編集委員会(kaishi@sptj.jp)となります.なお,今回は学会誌への掲載料を免除いたしますので,多数の投稿をお待ちしております.(投稿原稿は当学会の規定に従って,審査が行われます.) 投稿締切:2025 年12月31日(水) |
過去開催分
回 | テーマ | 開催日 | 会場 |
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第59回 | 粉体の関わるマテリアルズインフォマティクス | 2024年10月4日(金) | 横浜国立大学付属図書館メディアホール |
第58回 | 粉体プロセスでの計測・センシング技術の動向と今後の展望 | 2023年9月15日(金) | 大阪公立大学 I-site なんば |
第57回 |
粉体の多様な不均質の理解と制御による材料創製 (ICCCI2022と併催) |
2022年11月15日(火)~18日(金) | ハイランドリゾートホテル&スパ/山梨 |
第56回 | DX時代の粉体工学:粉体工学とデータサイエンスの融合に向けて | 2021年10月8日(金)~9日(土) | オンライン開催 |
第55回 | 粒子集積構造の利用と制御 | 2019年8月5日(月)~6日(火) | 横浜国立大学環境情報1号棟/神奈川 |
第54回 |
粉体・微粒子界面の評価と制御による材料創製 (ICCCI2018と併催) |
2018年7月9日(月)~12日(木) | 倉敷ロイヤルアートホテル/岡山 |
第53回 | 熱・物質移動を伴う粉体単位操作-基礎的研究と実操作・機器での課題- | 2017年9月5日(火)~ 6日(水) | 大阪アカデミア新梅田研修センター/大阪 |
第52回 | 細胞・生体との相互作用を利用した機能性ナノ粒子・人工材料の設計 | 2016年8月8日(月)~9日(火) | ひょうご共済会館/兵庫 |
第51回 |
材料界面の評価と制御 (ICCCI2015と共催) |
2015年 7月7日(火)~10日(金) | 倉敷ロイヤルアートホテル/岡山 |
第50回 | 生活関連ソフトマテリアル製造における粉体技術-より安全で安心な食品・化粧品・医薬品の安定供給と高機能・高付加価値製品製造に向けて- | 2014年8月 6日(水)~7日(木) | 大阪アカデミア/大阪 |
第49回 | 粉体による材料微細構造創製とその新展開-多様な構造制御による新材料創出に向けて- | 2013年7月18日(木)~19日(金) | ホテルマウント富士/山梨 |
第48回 | 固体炭素資源の高度・クリーン利用に貢献する粉体工学-低炭素社会のエネルギー供給を支える石炭・バイオマスの利用技術- | 2012年7月23日(月)~24日(火) | (財)日本クリスチャンアカデミー関西セミナーハウス/京都 |
第47回 | 粉砕の新たな展開と高度利用-粉砕の基礎から新利用技術まで- | 2011年8月8日(月)~9日(火) | ニューサンピア姫路ゆめさき/兵庫 |
第46回 | ナノ粒子・人工材料と相互作用する生物-細胞を中心に生体関連物質から生体まで- | 2010年8月9日(月)~10日(火) | 関西セミナーハウス/京都 |
第45回 | 粉体工学による新材料創製プロセスの確立-粉体プロセスによるナノ構造制御法の確立と新材料創製を目指して- | 2009年8月10日(月)~11日(火) | 浜名湖ロイヤルホテル/静岡 |
第44回 | 乾式・湿式粉体単位操作-ナノ粒子から粉粒体まで- | 2008年 8月11日(月)~12日(火) | 関西セミナーハウス/京都 |
第43回 | 微粒子集積体の配列構造・自己組織化:ボトムアップテクノロジーとしての可能性を探る | 2007年 8月6日(月)~7日(火) | 関西セミナーハウス/京都 |
第42回 | 粉体シミュレーションのさらなる発展をめざして~大規模化,高速化,ハイブリッド化,連続体モデル化~ | 2006年8月8日(火)~9日(水) | 仙台 |
第41回 | 粒子と静電気に係る最近の研究開発と応用技術 | 2005年8月4日(木)~5日(金) | 京都 |
第40回 | 粉砕とその周辺技術の高度化ならびにそれを利用したプロセス開発 | 2004年7月29日(木)~30日(金) | 仙台 |
第39回 | 粉体のキャラクタリゼーション-ナノからマクロまで- | 2003年7月30日(水)~31日(木) | 瀬戸 |
第38回 | 粒子・粉体構造制御と材料開発-ナノ構造からバルク構造制御まで- | 2002年8月22日(木)~23日(金) | 葉山 |
第37回 | 廃棄物を循環資源にする粉体技術 | 2001年8月7日(火)~9日(木) | 葉山 |
第36回 | 粒子集合体の圧縮・圧密・濃縮 | 2000年7月31日(月)~8月2日(水) | 葉山 |
第35回 | 粒子・粒体間相互作用 | 1999年8月5日(木)~7日(土) | 葉山 |
第34回 | 粒子表面のキャラクタリゼーション | 1998年8月5日(水)~7日(金) | 葉山 |
第33回 | 粉体シミュレーション ~その課題とブレークスルー~ | 1997年8月6日(水)~8日(金) | 葉山 |
第32回 | 粉体の付着・凝集の制御と応用 | 1996年8月7日(水)~9日(金) | 葉山 |
第31回 | 微粒子のビルトアップのメカニズムと機能制御 | 1995年8月21日(月)~23日(水) | 函南 |
第30回 | 粉体の多機能化と複合化 | 1994年7月18日(月)~20日(水) | 函南 |
第29回 | 粉体のキャラクタリゼーション | 1993年7月22日(木)~24日(土) | 函南 |
第28回 | 粉体工学における数値シミュレーション | 1992年7月13日(月)~15日(水) | 函南 |
第27回 | 表面性状およびその改質 | 1991年7月23日(火)~25日(木) | 函南 |
第26回 | 粒子集合体の形態制御とその特性評価-粉から形へのアプローチ・造流、成型- | 1990年7月16日(月)~18日(水) | 舞子 |
第25回 | 粒子の分散-その手法と考え方- | 1989年7月11日(火)~13日(木) | 箱根 |
第24回 | 微粒子の生成とそのハンドリング | 1988年7月12日(火)~14日(木) | 熱海 |
第23回 | 粉体プロセスと海面現象 | 1987年7月20日(月)~22日(水) | 函南 |
第22回 | 粉体の構造と性質 | 1986年7月15日(火)~17日(木) | 舞子 |
第21回 | 定量形態学の粉体工学への応用 | 1985年7月18日(木)~20日(土) | 函南 |
第20回 | サブミクロン粒子の制御と応用 | 1984年7月18日(水)~20日(金) | 函南 |
第19回 | 粉体処理のための粒子設計 | 1983年7月18日(月)~20日(水) | 函南 |
第18回 | 乱流気流中の粒子の挙動 | 1982年7月26日(月)~28日(水) | 函南 |
第17回 | 粉塵粒子の性状と挙動の粒径依存性について-粗粒子から超微粒子への系統性を探る- | 1981年7月20日(月)~22日(水) | 函南 |
第16回 | 「粉体工学研究」におけるエレクトロニクスラボラトリー・オートメーション(L.A)のハードとソフト | 1980年7月29日(火)~30日(水) | 函南 |
第15回 | 粉体粒子の挙動-微視的特性から巨視的特性へ- | 1979年7月25日(水)~27日(金) | 函南 |
第14回 | 粉体層の静力学的特性-測定法とモデル論- | 1978年7月17日(月)~19日(水) | 函南 |
第13回 | 粉体プロセスのエネルギー的考え方 | 1977年7月13日(水)~16日(土) | 箱根 |
第12回 | 粉体工学における速度論的取扱い | 1976年7月14日(水)~16日(金) | 滋賀 |
第11回 | 粉体の充填 | 1975年7月16日(水)~18日(金) | 清里 |
第10回 | 粉体の静電現象 | 1974年7月11日(木)~13日(土) | 熱海 |
第9回 | 粉じん測定 | 1973年7月18日(水)~20日(金) | 箱根 |
第8回 | 固液系の問題の粉体工学的考え方-スラリーの取り扱いを中心として- | 1972年7月12日(水)~14日(金) | 六甲 |
第7回 | 粉砕 | 1971年7月15日(木)~17日(土) | 箱根 |
第6回 | 粉体工学における確率論的考え方 | 1970年7月13日(火)~15日(木) | 箱根 |
第5回 | 粉体の付着・凝集現象-その測定と対策- | 1969年7月15日(火)~17日(木) | 箱根 |
第4回 | 紛体の運動-流体現象を中心として- | 1968年7月15日(月)~17日(水) | 菅平 |
第3回 | 紛体の分散について(湿式,乾式) | 1967年7月13日(木)~14日(金) | 尼崎 |
第2回 | 粉体層中の流体流動 | 1966年7月18日(月)~19日(火) | 三保の松原 |
第1回 | 粒度測定 | 1964年7月8日(水)~9日(木) | 箱根 |