アスペクト比
aspect ratio
アスペクト比は,粒子の長径(長軸径)$a$ と短径(短軸径)$b$ の比である。アスペクト比を $AR$ とするとき,$AR$ は,
$$
AR = \frac{b}{a} \tag{1}
$$
と定義すれば $0<AR≤1$ の範囲の,
$$
AR = \frac{a}{b} \tag{2}
$$
と定義すれば $1≤AR$ の範囲の値をとることになる。どちらの定義も広く用いられているが,最近では(1)の定義を用いることが推奨されつつある。
長径(長軸径)と短径(短軸径)の測定法又は定義については,三軸径並びに定方向径(フェレー径;Feret diameter)も参照されたい。水平面上に粒子が安定に静止した状態で,
- この粒子に外接する最小の直方体で,一面はこの水平面と平行であるような直方体の,鉛直方向の辺の長さを厚み,他の二辺の長さをそれぞれ長軸径・短軸径とする。
- 鉛直方向に粒子投影像を撮り,投影像を投影像に接する2本のお互いに平行な直線で挟む。平行線の間隔が最も大きいときの間隔を長径,最も小さいときの間隔を短径とする。
長径・短径についての上の2つの定義は,長軸と短軸が直交している保証がないので微妙に異なる。後者の定義によればアスペクト比は最大フェレー径(定方向最大径)と最小フェレー径の比である。
→ 形状指数, 均斉度, 三軸径, 定方向径
【参考文献】
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