ビン,ホッパーなどの流出口付近の流路急縮部において,粉体層内に最大主応力方向の連鎖による凸なアーチ状の面が形成され,その上方の粉体層の重量を支えるような作用をアーチ作用といい,これによる閉塞現象を架橋現象,ブリッジング,棚吊りなどと呼ぶ。この閉塞現象は貯槽からの供給において重要な課題であり, 流出口の拡大,ホッパー傾斜角の改善,壁面の平滑化などで対処できない場合には, 粉体の円滑な流出を図るために,アーチを破壊するアーチブレーカーを適用する。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/5/26