空隙が液体で飽和している粉体試料の圧密を実験室で行って，圧密に関する有用な数値を求める装置で，コンソリッドメーターまたは圧密試験機ともいう。もともと土質力学の分野で粘土の圧密試験に用いられてきたが，ろ過（濾過），圧搾などの圧密現象が関与する諸操作の解析にも利用されている。
　装置は，図のようにシリンダーとピストンからなり，スラリーをシリンダー内に入れピストンに一定荷重を加えて上下のろ材から脱水して圧縮する。やがて平衡状態に達し，圧縮平衡ケークが得られる。このケークは均質であり，固体圧縮圧力はケーク内のどの位置でも荷重圧力に等しい。ケーク厚さの測定から空隙率が求まり，またケーク内に水を透過させ，その透水速度を求めることにより流動比抵抗が算出できる。これらの一連の測定を荷重圧力を種々に変化させて行うことにより，空隙率および比抵抗と固体圧縮圧力との関係が求められる。