土木材料または粉粒体材料で形成された層の崩壊特性は破壊包絡線によって示されるが,この包絡線と限界状態線との交点より垂直応力の小さい領域での包絡線を粉体層破壊包絡線,大きい領域でのそれを圧密崩壊線という。したがって,圧密崩壊線は層が崩壊によって空間率が小さくなるような垂直応力の大きい領域における破壊包絡線をさす。圧密崩壊が起こると層は密充塡されるので,さらに崩壊しにくい層になり,閉塞の原因となることが多いため,この領域での取り扱いには注意を要する。
→ 破壊包絡線,粉体層破壊包絡線
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/5/27