粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

アトライター(商品名)

Atritor

 通常 3~10 mm 程度の比較的大きなメディアを使用し,棒状の攪拌アームで円筒形の固定容器の中でスラリー粉砕および分散を同時に行う粉砕機である。サンドグラインダーとの大きな違いは,攪拌アームの回転数が低く,大きなメディアを使用することである。湿式型のアトライターには,バッチ式,循環粉砕式および連続式がある。乾式型はポール間の摩擦係数粉体流動性が湿式型と大きく異なるので,回転数,攪拌アームの配列,動力など湿式と異なっている。乾式の場合,攪拌アームの回転数を大きくしてボールや粉体の流動性を高めている。攪拌状態ではアームの運動エネルギーはボールに伝達され,ポールはあたかも流動層のように粉体とともに浮遊状態となり,見掛けの体積が膨張してポール間に粉体を巻き込み,衝撃とせん断(剪断)によって粉砕する粉砕機。

→ 媒体攪拌型粉砕機


湿式アトライター
湿式アトライター
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/04

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