土木材料または粉粒体材料の崩壊特性の測定法。二段重ねの容器内に試料を充塡し,所定の空間率まで圧密(予圧密)したあと,予圧密時の垂直応力(予圧密応力)よりも小さい垂直応力 σ を負荷し,容器のいずれか一方を水平方向に動かすのに必要なせん断応力 τ を測定する。粉体層が崩壊しはじめるとき,その面にかかる垂直応力とせん断応力 τ との関係を σ–τ 平面にプロットしたものを破壊包絡線と呼ぶ。一般に,破壊包絡線は層の空間率によって変わり,微粉ほどその影響は大きい。せん断面が一つの場合を一面せん断,二つの場合を二面せん断と呼ぶ。
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せん断試験(剪断試験),破壊包絡線
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/31