液中の帯電粒子の泳動速度,ゼータ電位の測定手法の一つで,粒子が小さく,顕微鏡によって個々の粒子が識別できないときに用いられる。粒子を分散させた緩衝溶液と粒子を含まない緩衝溶液との間に境界面を形成させ,両液間に電圧をかけると境界面の移動が起こる。界面の移動速度は濃度勾配による光の屈折を利用して求め,これを泳動速度 vs ゼータ電位に対する種々の理論式に代入するとゼータ電位が算出される。代表的装置として Tiselius の装置があり,Ottewill 型セルによる測定法もある。
→ 電気泳動,顕微鏡電気泳動法,ゼータ電位
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/3