流動層石炭ガス化炉の原形炉で Winkler(特許:1922年,稼働:1926年,独 IG 社)の発明。ロビンソンの硫化鉱の焙焼炉に続く流動化法の第二の,また,エネルギー分野でははじめての適用例であり,広く普及した。融点の高い石炭ないし半成コークスを 8 メッシュ以下の粒度で供給し,酸素または空気と水蒸気により流動化しガス化する。生成ガスはアンモニア合成などの原料として用いられた。灰溶融による流動化停止をさけるために,ガス化温度は 1000 ℃ 程度を上限とした。ガス化温度をさらに高温化した高温ウインクラー炉などいろいろな改良が加えられてきた。
→ 流動層
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/7