液性限界
liquid limit
主として土質工学の分野における用語で,土中水分の変化に応じた土の状態変化(硬い,柔らかい,もろいなど)をコンシステンシー(consistency)という。この種の状態変化は体積に対する含水率(乾量基準,含水比)の関係として「水分増加←液体状(液性限界)塑性状(塑性限界)半固体状(収縮限界)固体・粉体状→水分減少」(括弧内:境界を表わす)のように表現され,各境界を総称してアッターベルグ限界(Atterberg limit)といい,このうちの液性限界はドロドロの土が水分の減少により塑性状になって成形しやすくなる境界である。この試験法の詳細は JIS A 1205 に記載されている。以上の関係は一般の湿潤粉体(特に非水溶性)においても利用されることがある。
【参考文献】
- JIS A 1205:2020 土の液性限界・塑性限界試験方法
- JIS については日本産業標準調査会(JISC)の「JIS検索」も参照(要ユーザー登録)
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