液相反応(粒子生成)
liquid phase reaction (powder preparation)
微粒子を生成するには,固相,液相あるいは気相から生成する方法がある。液相反応は,液相法で微粒子を生成する場合に,液相が関与する化学反応をいう。液相法で微粒子を生成する場合に脱溶媒法以外のほとんどすべての方法に関与する反応である。
液相反応には,加水分解反応,重縮合反応,キレート化反応,不均化反応,共重合反応,水和反応,水熱反応,錯体形成反応などの多数の反応が含まれる。このうち,水溶液系での反応と有機溶媒系での反応は異なる面が多い。すなわち,水溶液系では主に pH などの調整による反応制御であるのに対し,有機溶媒系では電子の授受を考慮した反応制御となる。しかしながら,いずれの場合も 100 % の収率は期待できない。そこで,適切な調製条件の制御による高い反応率と優れた沈殿分離方法が必要となる。これらが理想的に制御された場合には,液相反応による微粒子の分子レベルでの組成の均質化も可能である。
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