エス・エス濃度
suspended solids concentration
河川水や工場排水などに含まれる平均粒子径 2 mm 以下の水に溶けない粒子状物質を,エス・エス(懸濁物質,浮遊物質)という。エス・エスは水質汚濁の一因であり,たとえば光の透過を妨げ水生植物の生育障害を起こしたり,沈殿して底棲生物を死滅させたり,また,有機物であれば腐敗して BOD(biochemical oxygen demand あるいは biological oxygen demand)を増大させたりする。エス・エス濃度は ppm [mg L-1]で表わす。生活環境の保全に関する環境基準では,エス・エス排出規制値は河川に対して日間平均値 100 ppm 以下,ごみなどの浮遊が認められないこととされており,工場排水では沈殿処理が必要となる。湖沼に関しては,さらに厳しく 15 ppm 以下,ごみなどの浮遊が認められないこととされている。
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