SPM
suspended particulate matter
SPM(浮遊粒子状物質;suspended particulate matter)は大気中に浮遊している粒子で主に人の健康影響を考慮する際に問題となる。SPM のうち,粒子径 10 µm 以下の粒子は,沈降速度が小さく大気中に比較的長時間滞留すること,また気道や肺胞に沈着して呼吸器に影響を及ぼすことから,特に 10 µm 以下の粒子を対象として SPM にかかわる環境基準が設定されている。長期的評価に基づく SPM の環境基準の達成率は,最近改善傾向にあるものの,他の汚染物質に比べ,依然として低い達成率にとどまっている。労働環境では SPM と同様な考えで肺胞領域まで侵入する可能性のある粒子として吸入性粒子を定義し 7.07 µm 以下の粒子を対象として管理濃度や許容濃度を設けている。また,呼吸器官にとり込まれる粒子を吸入粒子として取り扱っている。
→ 環境基準,許容濃度,吸入性粒子
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