脱水を目的とする遠心分離機。円筒または円錐の回転体の側壁にはスリットまたは穴があり,この回転体内に発生する遠心力を利用して,濡れ(ぬれ)た状態の沈殿,結晶などの粒状物質や繊維状物質からの液体の分離,洗浄液の分離などに使用される。連続式と回分式に大別され,また回転軸の向きにより縦型と横型に分類される。遠心効果は,遠心沈降機に比べて小さく,デカンターと同程度である。回分式はバスケット型と呼ばれ,バスケットの支持法により直立型と懸垂型とに分かれる。連続式には円筒型と円錐型とがあり,固体の排出法により,押出板型,自動排出型,振動排出型,スクリュー型などに分類される。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/23