遠心分離法
centrifugal method
単一粒子(あるいは一接点当たり)の付着力測定法の一つで,粒子を接触させた試験面をある軸周りに回転させ,粒子が試験面より遠心方向に分離するときの回転数を測定して,
$$
F_{\mathrm{ad}} = mrN^{2}
$$
より付着力 $F_{\mathrm{ad}}$ を求める方法である。ここで,$m$ は粒子質量,$r$ は回転半径,$N$ は回転速度である。
$N$ を [rpm] で計算したければ,
$$
F_{\mathrm{ad}}\mathrm{/N} = (m\mathrm{/kg})(r\mathrm{/m}) \left( \frac{2\pi (N\mathrm{/rpm})}{60~\mathrm{min./s}} \right)^{2}
$$
として良い。この方法は一度に多数個の粒子について測定できるため,統計処理が容易に行えるという利点を有し,単一粒子付着力の標準的方法として広く認められている方法である。
【広告】