遠心ろ過(遠心濾過)のための装置。ろ布(濾布)などのろ材(濾材)を設けた有孔円筒を回転させ,ここにスラリーを給液し,遠心力場でろ過を行い,清澄なろ液とろ過ケークとに分離する。非圧縮性固体のろ過,水洗,脱水に適するが,工業的にはケークの比抵抗が 3×1010 m kg-1 以下であることが望まれるので,遠心ろ過機を用いることはきわめてまれで,遠心脱水に重点がおかれることが多い。処理量が小さい場合にはバスケット型の遠心脱水機にろ布をつけて使用したりする。
→ 遠心ろ過(遠心濾過)
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/26