微粉体から代表試料を採取するときに用いる縮分方法の一つである。漏斗などを用いて平面上に試料粉体を供給すると,円錐状に堆積する。平板を用いてこの円錐を上部から静かに押しつぶすと円板状に広がる。この円板状の粉体を円板の中心を通る二本の直線で四等分し,円板の中心点で対向する二つの四等分された部分をそれぞれ合わせると,はじめの試料は二分割される。この縮分操作を円錐四分法と呼ぶ。さらに試料を縮分する必要があるときは,二分割された一方の試料について同じ操作を繰り返す。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/26