円筒ろ紙法,円筒濾紙法
cylindrical paper filter
排ガス中のダスト濃度の測定方法(JIS Z 8808)に円形ろ紙とともに規定されているサンプリング方法の一つである。ダストの採取用ろ紙の材質は,ガラスまたはシリカ繊維,フッ素樹脂繊維,メンブレンフィルターなどよりなる 99 % 以上の捕集率を有するろ紙を使用する。
これらの円筒ろ紙をホルダーに装着し,煙道などからノズルで等速吸引した含塵ガス中のダストを,ろ紙を通るガスの見掛け流速が 0.5 m s-1 以下で,ろ紙上の全捕集量が 5 mg 以上になるようにろ過捕集する。吸引したガス量を標準状態の乾きガス量に換算し,捕集ダスト質量との比からダスト濃度 [g m-3N] を求める。また,質量濃度だけではなく,ばい塵の性状(真比重,かさ比重(嵩比重),親水性,可燃性,電気抵抗率など)を調べる必要がある場合には,シリカ製の円筒ろ紙を用いるのが推奨されている。
【参考文献】
- JIS Z 8808:2013 排ガス中のダスト濃度の測定方法
- JIS については日本産業標準調査会(JISC)の「JIS検索」も参照(要ユーザー登録)
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