代表的な連続式遠心脱水機の一種で,Escher-Wyss 型とも呼ばれる。回転軸が水平なバスケット内に,比較的粒子径の大きい固形分を高濃度に含有するスラリーを連続的に供給し,バスケット筒壁に堆積した固形物を往復動する押出し板によって順次押し出す。脱水された固形物の堆積層はバスケットの縁のほうへ集まり,やがてバスケットを超えて飛び出し,ケーシングによって集められ下方から排出される。従来結晶と母液との分離にはほとんどこの脱水機が使用された。脱水効果を上げるため,多段型も用いられる。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/1