汚染とは,対象と考えている物質に他の物質が混じることによって,その物質本来の性能や質に好ましくない影響を与えることをいう。ここでは空気または水に粒子状物質または放射性物質の混入する程度を汚染度という。大気や作業環境の粉塵濃度の測定に用いられるろ紙粉塵計(濾紙粉塵計)では,ろ紙を通してろ過捕集した粉塵による汚染スポットの反射率を,白色ろ紙の反射光強度 $I_{0}$ と黒色紙の反射光強度 $I_{B}$ との相対比較によって汚染度 $P$ を算出する。
$$
P = \frac{I_{0}-I}{I_{0}-I_{B}}
$$
ここで,$I$ は汚染スポットによる反射光強度である。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/05/05