音響法
acoustic technique
粉粒体を扱う種々の操作において,粉粒体の流れや粒子の衝突など,それぞれ特有の音が発生する。この音を計測に利用する試みは古くから行われており,粉砕機から放射される音を外部に設置したマイクロホンによって検出してホールドアップ粉体量を予測し,間接的に粒度を制御するもの,個々の粒子をキャピラリーを通して吸引したとき発生する音響放射を利用する粒子カウンターなどがある。粒子群の衝突音から粒子径を計測する方法なども検討されており,鳴き砂の発音機構に関する詳細な研究もある。なお,超音波を利用してスラリーの粒子径分布を測定する方法は音響放射ではなく,減衰法(attenuation technique)に基づいている。
→ 鳴き砂,粒子群流動音
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