粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

加圧葉状ろ過器,加圧葉状濾過器

pressure leaf filter

 円筒型圧力容器内に多数の垂直なろ葉(濾葉)を備えたバッチ式加圧ろ過機。ろ葉は円形,弧形または長方形でその両面がろ過面となり,圧力円筒の軸の方向により,水平型と垂直型とに分けられる。ろ葉の構造は,丈夫な金網または溝付き板の上にろ布(濾布)または細かい金網を張り付けたものである。ろ材(濾材)は,縫合,ジッパー止め,または止め金でつづって袋状にしたろ布が普通であるが,プリコートろ過ではしばしば金網を使用し,またプラスチック製ろ葉も用いられる。スプレーによるケーク洗い流しやブローバックによる除が可能である。ただし,400 kPa 以上のろ過面積は 0.1 m2 程度の実験用小型機から,垂直型で 55 m2 程度,水平型で 150 m2 に及ぶ大型器まである。ろ葉間隔は 5 ~ 15 cm である。特に助剤ろ過に広く使用される。水平円筒型ろ過器として,ケリー型ろ過器(ケリー型濾過器),スイートランド型ろ過器(スイートランド型濾過器),バレー型ろ過器(バレー型濾過器)などがある。

ケリー型ろ過器(ケリー型濾過器)葉状ろ過器(葉状濾過器)

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/9

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