液中の帯電粒子の泳動速度,ゼータ電位を測定する顕微鏡電気泳動法の一つである。対物レンズを通して,セル中の粒子の結像を溝をつけた円盤の回折格子面上に投影させ,円板をゆっくり回転させると,溝を横切った光は光電管上でパルス波となる。このパルス周波数は円盤の回転速度と粒子の移動速度に依存するので,周波数解析により泳動速度が求められる。多くの粒子の泳動速度を一度に測定することにより泳動速度分布が求められるとともに,粒子の拡散係数,沈降速度,粒子径の測定も可能である。更に少量の試料による連続自動測定も可能である。
→ 電気泳動,顕微鏡電気泳動法,ゼータ電位
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/11