粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

界面,表面

interface

 ある物質と他の物質とが接する境目が界面である。厳密には,その物質の内部を特徴づける構造あるいは特性が途切れたり不連続に変化する面として,界面が定義される。ある物質に着目した場合,この不連続に生じる面がその物質の表面となる。表面は,固体あるいは液体の内部にあった原子・分子が周囲の原子・分子との結合を断ち切り,半面を異種の物質で囲まれた状態をつくったものであり,内部に比べ高いエネルギー状態にあるといってよい。この高いエネルギー状態を緩和するために,内部の構造と異なる表面構造あるいは異種の原子団(化学基)が表面に存在しえることになる。この原子団は,表面の物理化学的な現象に大きな影響を及ばすため,表面官能基と呼ばれる。さらに,高エネルギー状態を緩和するために,表面に異種分子が物理あるいは化学吸着することになる。

→ ぬれ(濡れ)吸着界面電気現象界面活性剤界面エネルギー

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/5

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