粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

界面活性剤,表面活性剤

surfactant

 界面張力を顕著に減少させる物質。洗剤に代表されるように,一般に親水部と疎水部をもつ両親媒性分子である。油水界面において油相と水相におのおのの親媒部分を配向させることで界面吸着するため,界面のなじみがよくなり界面エネルギーを下げることができる。粒子分散系では分散安定化剤としての機能をもつ。たとえば,本来不安定な疎水性粒子/水系に加えると,疎水部が粒子表面に吸着し親水部を水相に向けるため分散を安定化させる。逆に親水的表面を疎水化させることも可能であり,表面改質剤としての応用範囲も広い。また,自己会合によってナノメーターサイズの構造体(ミセル,マイクロエマルション)をつくるが,界面活性剤や第三成分の濃度に依存した構造の多様性があることが知られている。

→ ミセル

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/14

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