界面沈積法
interfacial deposition method
界面での膜形成に際し,析出・沈殿現象を活用するのが界面沈積法である。複合エマルション(multiple phase emulsion)は,界面沈積法の原型をつくる条件である。
具体的には,〔(W/O)/W〕型の水中での界面沈積法と,〔(O/W)/O〕型の油中での界面沈積法とがある。水中での界面沈積または界面沈殿によるカプセル膜形成は,この系に加温・減圧・溶媒抽出・冷却・冷凍乾燥などの操作を行って,高分子の溶媒を除去することでなされる。油相に溶解可能な高分子,例えばポリスチレン,ポリカーボネート,エチルセルロースなどが用いられる。他方,水相に溶解する高分子には,ゼラチン,カゼイン,デキストランなどが用いられれる。
液中乾燥法である,S/W または S/O サスペンションを分散した〔(S/W)/O〕型および〔(S/O)/W〕型においても,粉体のカプセル化が可能になる。
→ マイクロカプセル,エマルション
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