lower size limit for sedimentation, lower size limit for Stokes diameter
沈降法で小さい粒子を測定する場合,重力や遠心力による沈降のほかにブラウン運動による拡散によっても粒子は移動する。この拡散が無視できる,すなわちストークスの抵抗法則が適用できる下限の粒子径のことを下限ストークス径と呼ぶ。 粒子密度が小さく,沈降時間が短いほど拡散の影響を受けやすい。常温の水溶液を分散媒とした場合,0.5 µm の粒子でも沈降時間を 30 分以上とれば粒子密度が小さくても拡散の影響はほとんどない。また遠心沈降法の場合は,ブラウン運動が支配的になるのは 0.01 µm 以下とされており,ほとんど考慮する必要がない。
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