物質による γ 線の吸収を利用して,物質の密度や固体・液体分散系の質量濃度を測定する計器で,コンベヤベルト上のホールドアップ粉体量や固気二相のホールドアップ濃度の測定にも用いられる。厚さ L の物質を透過した X 線の強度 I は,I = I0 exp (-ηmφmL) に従って減衰する。ここで,I0 は入射 X 線の強度,φm は物質の密度あるいは分散系の質量濃度であり,ηm は質量吸収係数で波長の十分に短い放射線では物質の種類によらない。
→ 光透過法
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/13