気中懸濁被覆法,流動層コーティング
fluidized bed coating
気体中に粉粒体を懸濁分散させ被覆剤により被覆(コーティング)する手法の総称。粒子の運動は気流による流動,容器の運動による転動,あるいは両者の組み合わせによる浮遊流動,遠心転動などがある。それぞれの分散方法に応じたコーティング装置があるが,最も一般的な機種は,流動層コーティング装置である。被覆剤は溶液,懸濁液としてスプレーして供給され,気中に懸濁分散した粒子上に付着し,溶媒が熱により乾燥することで被覆がなされる。医薬品工業を中心として発展してきた手法であり,薬物含有造粒物(顆粒など),錠剤などの強度増大,服用性の向上,薬物の放出制御などを目的として行われている。医薬用の被覆剤としては,種々のセルロース誘導体(ヒドロキシプロピルセルロース,セルロースアセテートフタレートなど),アクリル酸系高分子などがある。
→ コーティング,流動層コーティング装置
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