球形晶析法
spherical crystallization
晶析と湿式造粒法(液中造粒法)を組み合わせることにより,一段階で結晶の球状造粒物を得る手法。言い換えれば,晶析により一次結晶特性を制御するとともに,造粒により粉体二次物性を同時に制御する粒子設計法である。晶析して液中に懸濁する結晶を,その結晶に親和性を有し液体とは混和しない,適量の液体架橋剤の存在下,外力を与えることにより凝集・圧密化する球形造粒(spherical agglomeration:SA)法,結晶をその良溶媒に溶解させた溶液をその結晶の貧溶媒と混和し,いったん貧溶媒を連続相とするエマルションを形成させ,徐々に良溶媒の拡散が起こることを利用して,晶析造粒物を得るエマルション溶媒拡散(emulsion solvent diffusion:ESD)法がある。前者は,さらに晶析の方法により,溶媒置換法,中和法などに分類される。
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