一定の温度のもと,平衡圧 $P$,飽和蒸気圧 $P_{0}$,気体定数 $R$ とすると,吸着ポテンシャル $E$ は次式で与えられる。
$$
E = -RT \ln \frac{P}{P_{0}}
$$
吸着状態を液体とすると,$P_{0}$ より小さい $P$ で液体状態が保たれるのは固体表面の引力によるものである。したがって,平衡圧 $P$ で吸着状態にある物質 1 mol をこれと平衡状態にある気相内に脱離するのに必要な等温可逆的な仕事量は上式で示される。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/24