粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

凝集,アグロメレーション

agglomeration

 粒子同士が衝突し付着する現象のことを凝集といい,気相および液相中の高濃度微粒子分散系の動力学的挙動を支配する重要な因子であり,凝集により全粒子の総体積は保たれるが,粒子数が減少し,粒子の大きさが増大する。この凝集現象を粒子を衝突させる力で分類すると,粒子のブラウン運動によるブラウン凝集が代表的で,そのほかには流体の速度差による凝集,乱流凝集静電凝集音波凝集などがあげられる。気相中での微粒子の凝集を抑制することは,非常に困難であり,静電気力の利用も容易ではない。液相中での微粒子の制御は,ゼータ電位の制御による静電気的反発力により抑制できるが,原料がイオン性の場合にはその濃度を十分下げる必要がある。粒子表面に界面活性剤や保護コロイド吸着させて,粒子を安定化させる方法が有効である。

→ 凝結

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/24

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