二種以上の金属陽イオンを含む水溶液の pH を調節し，それらの溶解度積が最小となるようにして二種以上の金属陽イオンを含む水酸化物あるいは水和物を同時に沈殿させる方法。液相法の一つ。本来，共沈とはその濃度が溶解度積に達していない成分も他の沈殿とともに沈殿する現象をいう。この原因には，吸着，吸蔵，固溶体の生成などが考えられるが，吸着が最もー般的な原因である。しかしながら，液相法で微粉体を調製する場合には，一般に共沈とは同時沈殿のことを意味する。