粒子層中のある着目粒子の近傍にある粒子数で,粒子層のうちのふく射伝熱や静電気力,磁力,液架橋力などのように直接接触していない粒子間に働く粒子間相互作用を考えるときに必要である。近接粒子の定義には着目粒子から粒子全体あるいは一部が見える粒子とか,動径分布関数の着目粒子に一番近い谷よりも近い粒子などのようにいくつかの定義がある。近接粒子のうち,着目粒子に最も近い位置にある粒子を最近接粒子と呼び,最近接粒子と着目粒子との距離分布も粒子配列状態を表わす指標の一つである。
→ 最近接粒子,充填構造,動径分布関数,ボロノイ多面体
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/30