グラインダビリティー
grindability
砕料の粉砕のしやすさを表わす尺度の総称で,粉砕性,粉砕能,粉砕性指数と表現されることもある。粉砕のしにくさを表わす尺度として粉砕抵抗があり逆数の関係にある。実操業の粉砕機で処理される砕料は膨大になるため粉砕プロセスの設計,粉砕機の選定,所要動力の予測があらかじめ必要になる。なかでも扱う砕料の原料から製品になる細かさまで粉砕するのに要する仕事量の予測が重要である。
このため多くの研究者により,はやくから実験,提案が行われてきた。現在,測定方法が JIS になり広く用いられている指標がボンドの粉砕仕事指数で,これは一定の大きさの砕料を一定の細かさに粉砕するに要する仕事量を測定して算出する指数である。他の一つがハードグローブ粉砕性指数で,これは砕料に一定の仕事量を加えて粉砕量を測定し,算出する指数である。
両方法ともに規定された粉砕機で測定実験をおこなう必要があるため,砕料の力学的物性値あるいは単一粒子の破砕実験結果とグラインダビリティーとの相関も研究されている。
→ ボンドの仕事指数(ボンドの粉砕仕事指数),ハードグローブ粉砕性指数,粉砕抵抗,ホルメスの仕事指数,リッティンガー数
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