図のように,スラリーをろ材面と平行に高速で流動させてケーク表面に到達する粒子を掃流するろ過のことをいい,ケークレスろ過の一種である。ろ液の流れ方向がスラリーの供給方向と一致する通常のデッドエンドろ過では,ろ過の進行とともにろ過ケークが成長するため,ろ過速度が次第に低下し,実用上これが最も大きな問題となる。そこで,ろ過操作中にろ過ケークの成長を阻止するためにクロスフローろ過を行う。特に微細な難ろ過性の懸濁微粒子のろ過に適する。
→ ケークレスろ過(ケークレス濾過)
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/20