クーロン粉体,クーロンの粉体
Coulomb's powder
静止粉体層中の任意の面に垂直応力 $\sigma$ とせん断応力(剪断応力)$\tau$ を負荷し,その面が崩壊しはじめる限界応力状態に達したときの $\sigma$ と $\tau$ との関係は $\sigma - \tau$ 平面の破壊包絡線によって表わされる。ここで, $\sigma$ と $\tau$ が,
$$
\tau = \mu_{\mathrm{i}}\,\sigma + c
$$
なる直線で表わされる粉体(ただし,$\mu_{\mathrm{i}}$ は内部摩擦係数,$c$ は粘着力あるいはせん断付着力)をクーロン粉体(クーロンの粉体)という。また,$c=0$ になる粉体を非付着性クーロン粉体,$c \gt 0$ になる粉体を付着性クーロン粉体と呼ぶ。一般に,粗い粒子からなる粒状体はクーロン粉体となる場合が多く,微粉体は非クーロン粉体となることが多い。
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破壊包絡線,内部摩擦角,粘着力
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