形状偏析
shape segregation
形状の異なる混合粒子群は流動化にともない分離(偏析)現象を示す。これは,粒子群の流動化により粒子間の摩擦効果が減少し,わずかな形状差による易動性の差異が増幅されることに起因する。その結果,装置内に装塡された異形混合粒子群は与えられた流動条件のもとで互いに安定な局所に偏在し,種々の偏析形態を示す。偏析の難易は粒子間の形状差に依存し,偏析形態は装置特性と流動条件により与えられると考え得る。球状と非球状の異形混合粒子群の水平回転円錐型容器内軸方向偏析挙動では,低回転速度では球状粒子群は容器小口径側に,非球状粒子群は大口径側に偏析し,高回転速度では,逆の軸方向偏析形態を示す観測例がある。最近では,混合粒子の偏析挙動を利用した分離操作も検討されている。
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