ケークろ過器,ケーク濾過器
cake filter
ろ過(濾過)ケークがろ材(濾材)面上に生成され,そのケークが以後のろ過に対してろ材として作用しつつ進行するのがケークろ過であり,ケークろ過に利用されるろ過器をケークろ過器という。ろ液(濾液)の流動のための推進力によって,重力ろ過(重力濾過)器,加圧ろ過器および真空ろ過器に大別される。
加圧ろ過器はバッチ式が多く,ポンプ圧または圧縮空気圧をスラリーに作用させてろ過する。高圧が利用できるので大きなろ過速度(濾過速度)が得られ,単位ろ過面積当たりの床占有面積が小さく操作の融通性に富む。板枠型圧ろ器(板枠型圧濾器),凹版型圧ろ器,加圧葉状ろ過機(加圧葉状濾過機)などがある。
真空ろ過器では,ろ材の背面に真空を作用させ,上流側を大気圧としてろ過を行い,連続ろ過が容易であり,多室円筒型真空ろ過器(多室円筒型真空濾過器)がその代表である。
→ 板枠型圧ろ器(板枠型圧濾器),加圧葉状ろ過機(加圧葉状濾過機),多室円筒型真空ろ過器(多室円筒型真空濾過器)
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