粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

結合剤

binder

 造粒成形の操作において粉体上の原料に適当な凝集性成形性可塑性)をもたせ,かつ用途目的に合致した強度(崩壊性),溶解性,反応性などを考慮して固体粒子間の結合媒体として使われる物質を結合剤という。また結合剤を添加した粉体は混合の際に粘着性を呈することが多いので,この種の結合剤は特に粘結材ということがある。主な結合剤の用途別の例を下表に示す。

→  錠剤

表 主な結合剤の用途別利用例
用途→ 医薬 農薬 食品 飼料 肥料 触媒 窯業 鉱業 土壌
結合剤↓
デキストリン
アルギン酸ナトリウム
アラビアゴム
ゼラチン
CMC
MC
PVA
PVP
HPC
SPA
SPP
コーンスターチ
リグニン
水ガラス
ベントナイト
ピッチ
アスファルト
CMC: sodium carboxymethyl cellulose,
MC: methyl cellulose,
PVA: polyvinil alchol,
PVP: polyvinyl pyrrolidone,
HPC: hydroxypropyl cellulose,
SPA: sodium polyacrylate,
SPP: sodium polyphosphate

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/05/17

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