ゲル
gel
微小なコロイドが凝集し,固相が連続相になった半固体。ゾルでは連続相が液相であるが,ゲルでは固相が連続相となる。一般に,ゲルを構成するコロイドの種類により三種類に分類できる。すなわち,ゲルを構成するコロイドの粒子径が非常に小さい particulate である場合には particulate gel,particulate より粒子径が大きいコロイド状の場合は colloidal gel ,コロイドが三次元網目を形成しやすいポリマー状であれば polymeric gel と呼んでいる。ゾル・ゲル法では,金属アルコキシドなどの加水分解—重縮合反応によりゾルを経てゲルを生成するが,触媒の種類や添加量によって酸化物前駆体となり得るゾル,あるいはゲルの形態や構造が変化する。ゲルの性質は,直接最終酸化物の性質に反映される。このため,ゾル・ゲル法で酸化物微粉体などを調整する場合には,その形態,構造や性質の制御が非常に重要になる。
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