金属同士の接触電位差を測定するために考案された方法で,粉体と金属との接触電位差を測定できる装置も開発されている。原理的には,測定したい金属と標準電極を対向させて,一方を振動させ,標準電極に誘起される交流電荷をゼロにする(振動に伴う誘導電流がゼロになる)ような直流電圧を回路に印加する方法であり,加えた電圧が接触電位差に等しい。単にケルビン法と呼ばれることも多い。
粉体の測定には特殊な注意が必要であるが,標準電極を介して異種粉体間の接触電位差も測定できる。
→ 接触電位差
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/16