ソレノイド型電磁石コイルで発生する磁界を十分な量の鉄で磁気シールすると,ソレノイドコイルの中心部(ボア)の磁界は均一磁界となる。ここに,スチールウールなどの細かい強磁性体フィルターエレメントを充填し,フィルターエレメント上に誘起される高勾配磁界を利用して常磁性体粒子を磁着分離する磁気分離機。上質紙のコーティング用に用いられるカオリンクレー,炭酸カルシュウム,窯業原料などの精製,排水処理などに利用されている。中空の銅製コイルを使用する通常の電磁石タイプが一般的であったが,近年,超電導磁石を使用したタイプも実用化されている。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/21