混合容器底部に取り付けた羽根を高速回転させて,羽根の強力なせん断(剪断)および衝撃作用により粉体を流体のように分散させて混合を行う混合器。混合容器は密閉式で死空間の生じにくい構造になっている。主に回分操作で,多種類の粉体の微量混合を短時間で行うことができるが,摩耗性粉体や壊れやすい粉体または弱熱性粉体の混合には向かない。羽根形状を選定することにより粉体の混合,湿潤粉体の混合,ペーストの混錬などを行うことができる。この形式に属する混合機にはヘンシェルミキサーやマイクロスピードミキサーなどがある。
→ 死空間
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/26