空気輸送などの管内固気二相流において，固体粒子の質量流量や気体流量を計測する流量計の総称。固体粒子による付加圧力損失とオリフィスやベンチュリーによる差圧を測定し，演算によって固気混合比や粒子流量，空気流量を算出する差圧式流量計が代表的である。気流はベンチュリ―部で減速されるが，粒子は慣性で飛行するため，適当なベンチュリー長さを選ぶと粒子の存在による影響を受けることなく気体流量を求めることができる。しかし，粒子径が小さく慣性パラメーターが小さくなると計測精度が悪くなる。そのほか濃度を静電容量から，粒子速度を相関法などで求める静電容量式流量計，粒子の帯電を利用する静電式流量計，マイクロ波の減衰と共鳴を利用するマイクロ波流量計，管内固気二相流の確率的現象を利用する相関式流量計，さらに，金属粒子では熱量式流量計などが考案されている。

→　空気輸送，混合比，慣性パラメーター，マイクロ波流量計，静電容量式流量計，相関式流量計