鋳込み型に流し込んだ泥しょう(泥漿)がすべて固化して成形体となり,排泥操作を必要としない鋳込み成形法をいう。高濃度泥しょうの揺変性を利用した成形法で,コンテナ内で泥しょうを攪拌して揺変軟化させ,流動化した泥しょうを静置した鋳型に流し込み揺変固化させるため,脱型後の保形性がよい。また揺変性による硬化作用は厚さ方向に均質であるため,成形体の均質性も期待できる。加圧鋳込み,振動鋳込みを用いるとさらに大きな肉厚のものまで成形が可能である。耐火物のようなヘビーセラミックスの成形に広く利用されている。
→ 鋳込み成形
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/29