固形剤
solid dosage form
医薬品製剤の形態別分類の一つ。ほかに液剤,半固形剤がある。液剤は溶液,懸濁剤,乳濁剤などであり,半固形剤は軟膏剤などである。固形剤は,最も汎用されている剤形であり,散剤,顆粒剤,カプセル剤,錠剤など固体状態の製剤をいう。これは主薬のみからなることはまれで,必要に応じて賦形剤,結合剤,崩壊剤,滑沢剤,流動化助剤,着色剤,矯味・矯臭剤,コーティング剤などの添加剤とともに処方される。通常,薬物や賦形剤を含む原材料を粉砕後混合したものは散剤,散剤のうち 500 ~ 75 µm のものを細粒,混合粉体を結合剤を用いて造粒して 1400 ~ 355 µm にしたものを顆粒剤,散剤や顆粒剤に必要に応じて流動化助剤を加えてゼラチンカプセルに充填したものをカプセル剤,薬物に必要に応じて賦形剤,崩壊剤,結合剤などを添加して製した粉体・顆粒状原料に滑沢剤を加えて圧縮成形したものが錠剤である。これらの固形製剤は,いずれも苦みマスクや放出制御のためにコーティングされる場合がある。
→ 錠剤
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