固体の表面エネルギー
surface energy
界面の持っているエネルギー。物質を構成する分子は相互に安定な位置に配位した周囲の分子と結合しているが,表面に存在する分子は内部に向かってしか結合していないからそれだけ余分のエネルギーもっている。固体では分子間結合エネルギーが大きく,自由に運動できる液体に対して規則構造をつくっているので角や稜,構造欠陥など,面よりもさらに過剰のエネルギーをもつ部分もあり,それらも含めて表面エネルギーという。表面エネルギーは本質的にその物質の分子間凝集エネルギーであり,イオン結合,共有結合,金属結合など物質の種類によってその強さは変わる。界面で接した相の分子との相互作用である吸着,ぬれ(濡れ),固結,焼結などは界面エネルギーに関する現象である。
→ 界面,界面エネルギー,破砕表面エネルギー
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