粉粒体の容積流量を測定する計器の総称。ら旋羽根式，レベル検出式，光学式などがある。ら旋羽根式流量計は，鉛直管内を充満して流れる粉粒体に対して用いられ，粉粒体によるら旋羽根の回転数が粉粒体の容積流量に正比例することを利用している。レベル検出式流量計は，一定断面積を有する円筒容器などの上部から流入する粉粒体を一時その内部に堆積させ，粉粒体層があらかじめ設定されたレベルの下限から上限まで堆積するのに要した時間からその容積流量を求めるものであり，測定後は容器底部のバルブが開いて粉粒体を放出する。光学式流量計は，ベルトコンベヤによって輸送される粉粒体に対して用いられ，ベルト上に堆積している粉粒体層の垂直方向断面に正比例した反射光量を測定し，これにベルト速度を乗じて容積流量を算出する。普通，洗剤のように反射率の大きい粉粒体に対して用いられる。ら旋羽根式，レベル検出式は，ともに粉粒体の流れを阻害するという欠点があり，粉粒体の充塡特性の影響を受けやすい。